ゆうの孤独のシアター

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【舞台挨拶】『ブルーを笑えるその日まで』を舞台挨拶つきで鑑賞してきた!

今回鑑賞した映画はこちら

 

『ブルーを笑えるその日まで』

 

この作品はイラストレーターとしても活躍されている武田かりん監督の初のオリジナル長編作品で、アップリンク吉祥寺で12月8日から2週間限定公開されている作品だ。

 

制作の経緯は、監督自身がいじめによる不登校、自殺未遂を経験し、10代の死因で最も多いのが自殺と知ったことから”あの頃の私と君”に観てほしい映画を作りたくて撮影したという。

 

 

私は公開前のアップリンク吉祥寺で監督がチラシ配りをされている際に偶然お会いして少しお話したのだが、観たい映画リストに入れていて気になっていた映画だと伝えると、宣伝のスタッフの方と「嬉しいね」と目を輝かせて喜んで下さったのが印象的だった。

 

そこから本格的に作品について調べてみると先述の内容を知り、私自身も不登校だったため、同じような境遇の方がどのようにして過去を浄化するのか興味をもち公開を待ち望んでいた。

 

そして迎えた公開初日は予約だけで全席完売し、続く2日目、3日目も全完売という最高のスタートを切った。全日とも舞台挨拶付き、上映後には監督・キャストによるサイン会も行われたとはいえ、単館上映かつ監督デビュー作としては異例の出来事に思える。

 

左から、角心菜さん(アンナ役)/渡邉心結さん(アン役)/武田かりん監督

試写会や映画祭での先行上映の口コミでの広がりや、リピーターの方が多いこともスタートダッシュの要因だが、様々な宣伝が功を奏したと思われる。

 

X(旧Twitter)やInstagramでの頻繁な更新、映画に関するツイートへのコメントの返信やリツイートなどを積極的に行っていた。また、監督のインタビュー動画やカウントダウン動画、告知動画なども数多く投稿されていたが、どれもが1分前後のショート動画で、時代に即したSNSの活用方法も効果的だったと思われる。

 

そして何より、監督自身が毎日のようにアップリンク吉祥寺でチラシ配りを行い、その人柄に触れた人が映画にも興味をもち、劇場に足を運んだことが非常に大きな割合を占めているのではないだろうか。

 

私もその一人だが、本作は心の傷を少し癒してくれ、”あの頃の自分”が救われたかのように思え、涙が止まらなくなった。

 

単館での2週間限定上映にしておくのはもったいない作品のため、ぜひ多くの方に観ていただいて上映館数や上映期間が増えることを望んでいる。

 

11日から15日の上映後にも舞台挨拶が決まっているため、学生時代や今現在ツライ状況にいる方、お時間がある方、少しでも気になった方は是非とも一度観てほしい作品だ。

 

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